日本のリベロ、古賀太一郎もポーランドへ。

「自信を胸に全日本に帰ってきたい!」

柳田将洋と同じポーランドリーグに参戦する、全日本男子バレーボールチームのリベロ、古賀太一郎が、柳田よりも10時間早い28日12時発の便でワルシャワへと旅立った。海外でプレーするのは4シーズン目となる今回、初めて家族を伴っての渡航となり、大きなスーツケース5個のほか、船便でも荷物を送ったそうだ。所属チームは昨季と同じザビエルチェだが、娘さんのために、そこから車で30〜40分のカドビツェを生活の拠点とし、家族との時間を力にさらなる成長をめざす。

ケガはもう大丈夫です!

Q.世界選手権のプレー中に脳震とうを起こして退場を余儀なくされましたが、その後、いかがですか。
「チームから遅れて22日の朝に帰国し、25日にもう一度脳のCT検査をしました。脳外科の先生には『(脳震とうなので)GOサインは出せない』と言われましたが、これは一生待っても出ないサイン。内出血はなく、1週間異常がなかったので、そろそろ動き出してもいいかなと自分で判断し、渡航を決めました」

Q.ケガをした時の状況は覚えていますか。
「その瞬間と直後はもちろん、ケガをする数分前のことも全く覚えていません。気がついたのは救急車に乗せられてからだと思います。現地の病院でも脳に異常は見られず、耳の後ろの裂傷と頭と腰の打撲、そして脳震とうという診断でした」

Q.映像で見ましたが、フェンスを跳び越えた先にボールケースがあって、それに足を取られていました。
「僕もあとで映像を見ましたが、それで腰から観客席の段差に落ち、頭を座席の鉄製の足にぶつけていたみたいですね。でも、もう大丈夫です!」

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アルゼンチン戦で負った傷跡が痛々しいが、本人は「もう大丈夫!」

結果を残せず悔しいが、世界の差は大きくないと実感

Q.世界選手権はめざしていた結果には至りませんでしたが、得られたものはありますか?
「ベストなパフォーマンスが発揮できなかった中でもあれぐらいの試合ができたということは、自分たちと世界の2番手グループとの差は大きくはないと思いました。カナダ、スロベニア、ベルギーなどですね。これらのチームと常に互角に戦えるようになっていけば、東京五輪でめざしている結果にもつながっていくのではないかと思います」

Q.ベストメンバーで戦いたかったですね。
「それは言い訳にはなりません。スポーツ選手にケガはつきものですし、誰が出てもチーム力を落とさないでいられるようにしなければなりません。そこは今後の課題ですね。ネーションズリーグに石川(祐希)がいなかったことも、チームとして戦えなかったことのひとつの要因でしょう」

Q.イタリアのザイツェフやユアントレーナ、ポーランドのクビアクなどもネーションズリーグにはあまり参加していませんでしたが。
「それはチームの成熟度の差です。そして何より、日本は個で勝負するのではなく、チームとしての戦略や約束事を遂行することによって勝負しているので、ネーションズリーグである程度固まってきたところに、改めて石川中心のチームを作るには時間が足らなかったのかもしれません。石川にしても自分の体と相談しての苦渋の選択だったのですから、彼を責めているわけではありませんよ」

Q.選手個人としてはどんな全日本シーズンでしたか。
「今年もケガに悩まされました。ネーションズリーグ大阪大会でのブルガリア戦で右の内側側副靱帯を痛め、世界選手権の大事な試合でもケガをしてしまいました。フルにベストパフォーマンスを発揮できなかったのが悔やまれます。ただ、去年は1ヶ月間だけお客さんのようにチームに帯同しただけだったのに対し、今年は最初から最後まで一緒に生活できたのは収穫です。東京五輪には今回の14人の中から中心選手が出てくると思うので、個々の選手の性格も含めて、どんな選手なのかということを知れたことは、今後の指針にもなります」

Q.膝の状態はどうなんですか。
「痛めた靱帯は治っています。それをかばっていた左膝も含めて痛みはありますが、プレーに支障をきたすほどではありませんし、これはトレーニングとケアで強化しつつ、上手に付き合っていかなければならない痛みだと思っています」

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東京オリンピックでは全日本チームの中心選手になっていたいという

いち早くオファーをもらった2年目のポーランドリーグ

Q.ポーランドリーグは2シーズン目になりますが、ザビエルチェからのオファーはいつあったのですか。
「去年のシーズン中です。まだ次の監督も決まっていなかったので、『それでは決められない』と、返事は待ってもらいました」

Q.世界の市場ではオポジットやアウトサイドを優先的に決め、リベロは最後だと聞きましたが。
「そうですね。特にポーランドのように外国人選手の枠に制限があるリーグの場合、得点できる選手を優先的に取っていき、リベロは後回しの場合が多いです。そんな中で外国人枠を使って真っ先に僕にオファーをくれたことに対しては、率直に嬉しいです」

※ポーランドリーグの外国人はオンコート3人まで。昨シーズンのザビエルチェの登録外国人は、古賀の他にアウトサイドが2人とミドルが1人いたため、アウトサイドの2人がコート上にいると、古賀は外国人のミドルとしか替われなかった。

Q.昨シーズンはリーグトップの数字を残しましたね。
「ベストリベロ賞は優勝したチームで、今のポーランド代表リベロに持っていかれたんですけどね。僕たちは16チーム中9位だったし、プレーオフにも出ていませんから、仕方ありません」

Q.昨シーズンのチームとしての目標は1部残留でしたよね。
「昨年は初めて1部に上がったチームでしたから。9位というのは上出来と言えると思います」

Q.今シーズンの目標は当然それより上ですね。
「今年は14チームになりましたが、目標は6チームが進むプレーオフに進出することです。メンバーはだいぶ変わりました。レギュラー7人に限って言えば、去年から残っているのはオポジットと僕だけです。監督も変わったし、全く新しいチームと言えるでしょう。オーナーがだいぶお金をかけて選手を取りましたし、求められる結果も変わってきます」

Q.個人的にはどんな目標を持っていますか。
「代表でもそうでしたし、昨シーズンのリーグでもケガで2試合休んでいます。ですので、まずはシーズンを通してケガをしないというのが最低限の目標になります。そして、もう一度ポーランドリーグで自信を得られるようなシーズンにしたいです。昨季は終わったときに自信を持てるシーズンとなったので、今季もそういった形で終えて、胸を張って来年の全日本に帰って来たいです」

Q.世界選手権では相手がフロータサーブの時は井手(智)選手がコートに立っていました。
「そうですね。それも大きな課題のひとつですし、全日本が解散する時にそれ以外の課題も与えられたので、それも意識しながら戦って行きたいと思っています」

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クリスマスの頃にはヨーロッパでプレーする柳田将洋、石川祐希、川口太一らとどこかで会おうと計画中とか

ザビエルチェの開幕戦は、現地時間の10月13日14:45からホームで行われる。

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