第6回アジアカップ男子が8日(水)、台北(チャイニーズタイペイ)で開幕した。日本は開会式前に行われたマッチナンバー1で、Vリーグの選手と大学生の混合チームの韓国と対戦。2-3で敗れた。
日本の次戦は9日(木)13:30よりカザフスタンと戦う。
日本2(25-20、19-25、23-25、25-23、17-19)3韓国
【スターティングメンバー】
小林光輝 仲本賢優 樋口裕希 高梨健太 勝岡将斗 樫村大仁 小川智大

<第1セット>:序盤、サイドアウトが続く中、7-7から高梨健太選手がスパイクを決めてブレイク。テクニカルタイムアウトを挟み、さらに高梨選手のブロックで9-7とリードした。さらに高梨選手のスパイクで13-10としたところで韓国がタイムアウト。その後はサイドアウトが続き、終盤には樋口裕希選手のブロック、仲本賢優選手のサービスエースで締めくくり、セットを先取した。
<第2セット>:メンバー変わらず。5-5から韓国にサーブで攻められ、崩れたところからのコンビにミスが出て5-8とリードを許した。勝岡将斗選手のスパイクや高梨選手のサービスエースで9-10と追い上げたが、韓国の好レシーブからストレートへのスパイク、またブロックを利用したスパイクで10-14とされ、日本はタイムを要求。しかし、流れを変えることができないまま点差を広げられ、このセットを落とした。
<第3セット>:スタートメンバーは変わらず。序盤、樋口選手や高梨選手のスパイク、仲本選手のサービスエースで3-0と走り、樫村大仁選手のスパイクで8-5としたところでテクニカルタイムアウト。中盤はミスを出しながらも高梨選手のサービスエースや勝岡選手の好レシーブでリードを守ったが、18-16から高梨選手と樋口選手が連続でブロックされ、追いつかれてしまう。終盤にもサイド陣がブロックされて、逆転を許し21-22からサーブミスと被ブロックなどでセットを落とした。
<第4セット>:スタートは変わらず。リズムを握った韓国に序盤から好レシーブとカウンターで1-6とリードを許した。勝岡選手のスパイクと相手ミスで4-6と追い始めたところで韓国はタイムアウト。その後はサービスエースを取られて4-8でテクニカルタイムアウトを迎えた。得点チャンスのミスが痛い展開だったが、6-9からキャプテン・小林光輝選手のブロックと韓国のミスで徐々にリズムを取り戻した。中盤、樋口選手のスパイクで14-15とした後、連続サービスエースを奪い16-15と逆転、さらに仲本選手のスパイクなどで差を広げると、最後は樋口選手がクイックを決めてセットを取り戻した。
<第5セット>:高梨選手、樫村選手、樋口選手による3本のブロックポイントや、小林選手の好レシーブから高梨選手が決めるスパイクなどで10-6とリードし、14-10でマッチポイントを迎えた。しかし、高梨選手のサーブミスの後、相手のサービスエース、勝岡選手の被ブロック、高梨選手のスパイクミスで追いつかれジュース、最期は、それまで気持ちよく決まっていた樋口選手のクイックが止められ、仲本選手が厳しいボールをスパイクミスして逆転で敗れた。4点差のマッチポイントを握りながら逆転されるという、チームの若さが出た試合となった。
〈以上、JVAのレポートを引用〉
掲載画像は全てAVC(アジアバレーボール連盟)
http://asianvolleyball.net/
なお、この試合の模様はYouTubeで観ることができます(ダイジェスト)。
https://www.youtube.com/watch?v=xXruiNRz0ZE
戦うごとに進化するチームの可能性に期待!
今大会には全9チームが参加。韓国、カザフスタンと共にA組の日本は、仮にグループ戦で2連敗しても全体の3位で上位8チームによる順位決定予備戦に進む。この試合方式を踏まえて、松井泰二監督は「予選を戦いながらチームを作っていく。対戦相手により、攻撃力のある高梨、新井、宮浦をどのように起用し、長所を生かした戦いができるか。そこが上位進出の鍵になると思う」と出国前の取材で話していた。セッター小林はアタッカーのよさを引き出すだけでなく、相手の状況を踏まえた配球ができる選手。国際大会に慣れて本領を発揮できるようになるとおもしろい。戦うごとに進化する可能性を秘めたチームだけに、これからの展開に期待したい。

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