石川祐希、全日本合宿で元気な姿を披露

7月9日(月)から味の素トレーニングセンターで、7月28日(土)、29日(日)に船橋アリーナで開催する「2018 男子バレーボール国際親善試合 日本対韓国」の出場メンバー14名が集い、合宿を行っている。

チームが目指しているのは個の力を伸ばすことと、14名、誰がコートに立っても日本のバレーボールができるチームづくりだ。コートでは本番さながらの気迫でボールを拾う、つなぐ。本気の攻撃に本気のブロックが立ちはだかる。思わず拍手を送りたくなるプレーが数多く見られ、選手の意識の高さを実感した。

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「もう、フィジカル面ではほぼ問題ありません」という石川。スパイク時も全力のジャンプができていたし、ジャンプサーブも何本も連続で打っていた

中でも輝きを放っていたのが、日韓戦の出場メンバーに名を連ねた石川祐希だ。イタリアから帰国後、コンディションの調整に専念し、9日(月)からチームに合流。水を得た魚のようにいきいきとプレーする姿が印象的だった。特に、会心の一打を放った後の表情は晴れやかで、日韓戦では久しぶりに石川のプレーを楽しむことができるだろう。

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「スターティング7は現時点では全く決めていない」とブランコーチ。全選手がいつでもコートに立てるよう、万全の準備を行っている

明言できないのは、石川も含めて全選手にコートに立つ可能性があるからだ。ネーションズリーグで6勝し自信をつけた選手たちが、コートに立ちたいという強い思いを原動力に自らの課題克服に向けて努力し、成長している。例えば「エリートセッター」と言われる関田誠大が、全体練習が終わると真っ先にボールをもって基本的なトス練習を行っている。世界に通用するトスを上げるために、フォームの調整に余念がない先輩の姿に刺激を受けて、大竹壱青や西田有志も高い要求に応えようと懸命に食らいついている。

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点を取ることを求められるオポジットの西田と大竹は、ブロックマシンを使いながら、コース打ちのスキルアップに時間を割いた

経験豊富な福澤達哉、世界のリーグで実力を発揮している古賀太一郎らがもつ、「コート上では年齢は関係ない。コートに立つことができるのは(チームの)要求に応えられる選手」という考え方がチーム内に浸透し、一人ひとりから日の丸を背負う選手の自覚と責任を感じられるチームになりつつある。

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NTC(味の素ナショナルトレーニングセンター)のバレーボール専門コートには、常に日の丸が掲げられている。日本代表という意識を持って、練習に打ち込む

バレーボールは相手との駆け引きをチームワークで行うスポーツだ。個の力もチーム力も、順調に成長している日本チームだけに日韓戦が楽しみになった。

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いつも球出し(台上などから強烈なスパイクやジャンプサーブを打つことが多い)をする長江祥司コーチがU−20のアジア選手権に行っているため、長江コーチの推薦で初めて全日本合宿に参加した深津貴之豊田合成トレフェルサコーチ。「弟(英臣)の代わりに来ました」と笑っていたが、胸板は現役時代より厚いのでは? そう思うほど鍛え上げられた体から強烈なボールを100本以上も打っていた

(文責/金子裕美)

 

【2018男子バレーボール国際親善試合 日本対韓国】

■日程

7月28日(土)  15:00〜 船橋アリーナ (千葉県船橋市)
7月29日(日)  15:00〜 船橋アリーナ (千葉県船橋市)

 

■チケット情報

日本バレーボール協会

 

■出場メンバー

1 大竹 壱青 パナソニックパンサーズ
3 藤井 直伸 東レアローズ
5 福澤 達哉 パナソニックパンサーズ
6 山内 晶大 パナソニックパンサーズ
⑧ 柳田 将洋 日本バレーボール協会
9 井手  智 東レアローズ
10 古賀太一郎 豊田合成トレフェルサ
14 石川 祐希 エマ・ビラス・シエナ(イタリア)
15 李   博 東レアローズ
16 高橋健太郎 東レアローズ
18 関田 誠大 パナソニックパンサーズ
19 浅野 博亮 ジェイテクトSTINGS
23 伏見 大和 東レアローズ
32 西田 有志 ジェイテクトSTINGS

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