先週、日本大会で11年ぶりにイタリアに勝利した日本は、6月15日(金)から、ドイツ・ルートビヒスブルクに場所を移してネーションズリーグ<予選ラウンド・第4週>に臨み、ドイツ、ロシア、アルゼンチンと対戦する。ドイツ大会には高野直哉に代わって高松卓矢が、井手智に代わって本間隆太がチームに加わり、どのような形で起用されるのか、楽しみだ。

高松は昨シーズン、全日本に選出され、ベズビオカップに参戦するためイタリアに向かったが、一度もコートに立つことなく帰国。その時に味わった悔しい思いを原動力にVリーグで存在感を発揮し、2年連続で全日本に選出された。30歳にして「最高に調子がいい」という高松は、高ぶる気持ちを押さえてドイツへと旅立った。コートに立てるかどうかは選手にはわからない。つらい思いは二度としたくないため冷静を装っているが、「今度こそは」という思いは強い。トレードマークの甲高い声が、ドイツのコートでも響き渡ることを期待したい。

本間は、浅野博亮、西田有志と同じ、ジェイテクトのリベロだ。浅野に刺激を受けて、全日本入りを熱望してきた。今シーズン、その願いがかない、合宿からエンジン全開で臨んでネーションズリーグ出場のチャンスを得た。ジェイテクトのチームカラーになりつつある「ものおじしない性格」を存分に発揮して、存在感を示したいところだ。

チームは、速いクイックとパイプを軸としたバレーが形になりつつあり、毎週勝利をあげている。イタリア戦に勝利した後、中垣内監督は「目指してきたバレーを日本のファンの皆さんの前で見せることができて嬉しい。毎週勝利するという目標を果たすことができた」と笑顔を見せた。さらに「失点につながらないプレーをすることが重要。今日(イタリア戦)のようなバレーボールをベースに、新たな戦力を加えながら東京五輪を目指していく」と力強く語った。ネーションズリーグ前半戦で得た手応えを、残り2週にどう生かしていくのか。その戦いに注目しよう。
【第4週のテレビ放映予定】 6月16日(土)日本vsドイツ 18:30〜20:54[録画] BS-TBS 6月17日(日)日本vsロシア 19:00〜20:54[録画] BS-TBS 6月18日(月)日本vsアルゼンチン 23:30〜24:00[録画・ダイジェスト] BS-TBS 【ネーションズリーグ第4週ドイツ大会出場メンバー】 1 大竹 壱青 パナソニックパンサーズ 3 藤井 直伸 東レアローズ 5 福澤 達哉 パナソニックパンサーズ 6 山内 晶大 パナソニックパンサーズ ⑧ 柳田 将洋 日本バレーボール協会 10 古賀太一郎 豊田合成トレフェルサ(ザビエルチェ) 12 高松 卓矢 豊田合成トレフェルサ 15 李 博 東レアローズ 16 高橋健太郎 東レアローズ 18 関田 誠大 パナソニックパンサーズ 19 浅野 博亮 ジェイテクトSTINGS 20 本間 隆太 ジェイテクトSTINGS 23 伏見 大和 東レアローズ 32 西田 有志 ジェイテクトSTINGS
ありがとうございました。
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