ジャパンツアー、初準優勝!

5月3日から5日に渡り東京・お台場で行われた『マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2018』第2戦東京大会で、ペアを組んで4か月ながら準優勝に輝いた石島雄介(トヨタ自動車)/高橋巧(了徳寺大学)の2人。惜しくも決勝で長谷川徳海(愛媛県技術力向上対策本部)/清水啓輔(社会福祉法人ひまわり福祉会)に敗れたものの、準決勝では前週のアジア競技大会日本代表選手選考会で敗れた白鳥勝浩(トヨタ自動車)/上場雄也(松戸レガロ)を2対0で破った。前週の試合で「強打が多すぎた」と反省した石島は数日で課題を修正し、冷静なショットで得点を重ねた。

今年の1月からペアを組んだという石島と高橋だが、ブラジル合宿をともにし、ペアとしては驚異的なスピードで進化している。では、徐々にわかってきたお互いは、性格も含めてどんな人なのだろうか。

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高橋の経験が石島のポテンシャルを引き出し、急速に進化している

 

▶お互い、徐々にどんな人かわかってきましたか?

石島 僕のことなんか眼中なかっただろ(笑)。

高橋 いやいや、よく練習試合をしてもらって…。

石島 いや、“してもらった”のはこっちです。

高橋 (笑)日本にはない高さを見て、僕は世界を感じることができましたね。半年近く過ごしていると見えてくる素顔ってありますよね。娘さんにデレデレなところとか(笑)。

石島 (笑)僕の方は、巧って意外と物静かというか、しゃべらないイメージだったんです。だから最初は遠慮してた。こんなこと言ったら傷ついて心を閉ざされるかなって。でも意外とイケる。

高橋 イケるってどういうこと?(笑)

石島 いや、プレーとか戦い方のことで、僕が何か言うとシュンって落ち込んでしまう人が今までは多かったんで…。でも巧は意外にもう一歩、突き進んだら何かが開けるというか。

高橋 アハハ。

石島 懐が深いな、と。これはもっと踏み込んで行って平気だなって思った。「あれ?まだ奥があるのか?」みたいな(笑)。僕が何か言うと心を閉ざされて終わることが今まで多かったので(一同笑)。

高橋 そうだったんだ。

石島 そういうタイプかなって最初は慎重だった(笑)。

高橋 それはいいこと?

石島 いいこと! いいこと!

高橋 じゃあ、うまくいってるってことなんですね。

石島 あとは意外と頑固!

高橋 はい、頑固ですね。

石島 自分をすごく持っていて、それはとてもいいことだと思う。

 

今シーズンから石島のパートナーとなった高橋は、1991年生まれの27歳。春日部共栄高校まではインドアのリベロプレーヤーだった。小学校からバレーを始めたが、「身長や力を考えると高校で終えるのが引き際かな」と一度は引退を決意。トレーナーを目指し、了徳大学に進む。ところがそこで知り合ったビーチバレーボール部の監督から、ビーチバレーボールの世界へと誘われたのだ。一度、遊びで参加したビーチバレーの大会で惨敗。「それがとても悔しくて、監督にお願いしてビーチバレー部に入れてもらいました」と振り返る。

その後はジャパンツアーで幾度も優勝に輝き、2014年に開催された仁川アジア競技大会でベスト8に進出するなど、日本のビーチバレー界をけん引してきた若手トッププレーヤーである。高橋は言う。

「高校までずっとリベロで、スパイクを打ったことがなかったんですよ。ずっとレシーブを挙げて、打つのを見てるだけ(苦笑)。今は自分でレシーブして、それがたとえばビッグプレーだったりするじゃないですか。会場がすごい歓声に包まれて、その雰囲気の中、次は挙げてもらったボールを自分がスパイクを打てる。そこがいちばんの魅力ですね」

スーパーレシーブで観客を沸かせ、かつ強力なジャンプサーブや強打スパイクを得意とするプレーヤーである。

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ビーチバレーに出会い、取りつかれ、そして牽引してきた高橋

 

▶いろいろ知るうちに2人でのベストな戦い方も見えてきましたか?

高橋 そうですね。自分自身、今のままでいいとは全然思っていないので、もっと成長していきたいし…。

石島 まだまだとか言わないで、日本一なんだから堂々としてればいいのに(笑)。戦い方と言えば、この間もオーストラリア戦で第1セット目、何もできずに負けて、「これはもう無理だ」と。「巧、ブロック行って。おれがサーブを打ってレシーブに入るから」って急に決めて。そういうので相手のリズムが崩れたこともあって、味をしめた感があるよね?

高橋 それはありますね。

石島 昨年、対戦相手として見ていた巧は、同じように勝って、同じように負けて…という試合が多かった。

高橋 (うなづく)

石島 巧がサイドアウトを取って、何本かブレイクを取れば勝てる。巧がサイドアウト取れなくてブレイクも取れないと負ける。勝敗のパターンが決まってた。ふと、「もうちょっと違う手もあるんじゃないかな」と思った。それはやってみないとわからないと思った。

高橋 徐々に引き出しを増やしていきたいですね。

 

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高さ、パワーに経験をプラスして、戦い方のバリエーションも増えてきた

試合後、石島は興奮気味に「何度も鳥肌が立つような好プレーをしてくれた」と高橋を評すると、高橋は「ゴッツさんは高さだけではなくブロックの位置取りもいい」と冷静に返す。次の国内での大会は6月9日から平塚で始まる『ガラナ・アンタルチカ杯』となる。2人の進化の過程を見逃さないでほしい。

 

ビーチバレーボール情報はJVAビーチバレーボール特設サイトへ。

取材・文/市川忍

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