酒井大祐 ラストゲームを終えて【囲み会見】

現在行われている黒鷲旗選手権を最後に現役引退を表明していた酒井大祐選手。準々決勝の東レ戦に敗れた瞬間、選手生活にピリオドが打たれた。試合終了後の囲み会見は以下の通り。

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目に涙を溜め、時折言葉に詰まりながら会見に臨んだ

選手の時間が一番いい時間。幸せだったし有意義だった。

▶現役生活、お疲れさまでした。今の気持ちを教えてください。

酒井 いやー悔しいっす。引退のことよりも、今日の試合に負けたことが悔しいです。

 

▶今日の試合はどういう気持ちで臨みましたか。

酒井 負けたら終わりって自分が一番わかっているので、昨日、JTに負けてから、時間がない中で選手と話をして臨みました。昨日よりは進歩があった試合になったと思います。

 

▶最後までチームメイトを鼓舞して戦う姿が印象的でしたが、最後はどのようなことを考えていましたか。

酒井 (第3セットを終えた時点で2セット先取)勝機があったのに、こういう試合になってしまったことと、15年分の思いと、サントリーに来てから勝てなかったのは自分のせいでもあると思うので、力不足だったなということを考えていました。

 

▶サントリーと東レ、両方のチームから胴上げされていましたね。

酒井 明日も試合があるのに、東レさんには申し訳ないですよね。皆さんに「ありがとうございます」という気持ちです。

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最後の試合の対戦相手となった東レの選手も交えて、両チームから胴上げされた

▶それだけ愛された選手だったのでは?

酒井 いやー、・・・・嬉しいですね。

 

▶引退を決めて臨んだ大会。寂しい気持ちもあったのでは?

酒井 どんな時でもいつも通りのプレー、いつも通りの過ごし方というのを心がけてきましたし、プロとしてコートの中で結果を出すということだけを考えてやってきたので、それをしなくてもよくなる日常というのが楽になるのか、寂しくなるのか。ドーピングに気を使う必要もなくなりますし、これからいろいろと感じると思います。

 

▶バレーボール選手として過ごした時間はどんな時間ですか。

酒井 本当に幸せだったと思うし、有意義な時間だったし…。選手の時間が一番いい時間だと思います。現役でいられる時間がいつかなくなるということは、30歳を過ぎてから少しずつ考え始めていました。36歳までやれたので、自分でも頑張ってきたなと思います。

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コート内では厳しく、時にやさしい目でチームを鼓舞。その姿は最後の試合でも変わらなかった

 

引退の決め手になったのはファイナル6の東レ戦

 

▶引退を決めた理由を教えてください。

酒井 昨年までと比べて出る機会が大幅に減った中で、自分に求められているのはチームを鼓舞することやリーダーシップ、ディフェンスの統率などだと思っていたので、ワンポイントで入ってもチームの雰囲気を変えなければいけないと思って一生懸命やってきましたが、急に試合に出た時のコンディションづくりができませんでした。なによりファイナル6の東レさんとの一戦で、自分のプレーが思うようにできなかったのが、一番の決め手だったように思います。オリンピックの予選が終わってから、いろいろな葛藤もある中でやってきた、それもあると思います。

 

▶この15年間で印象に残っているシーン、試合は?

酒井 もちろんJTで優勝した時は嬉しかったですし、全部がすごくいい思い出ですが、入替戦を2度経験したことは自分の成長につながったと思います。

 

▶バレー界の後輩へ託す思いはありますか。

酒井 バレーボールをやれる時間には限りがあるので、大事にしてほしいなと思います。日本にいても、外国人選手はハングリーさをもってやっているので学べますし、海外に出るというのも1つの選択肢。自分の成長につながるような選択をしながらやってほしいと思います。

 

▶お子さんから花束をもらう場面もありました。ご家族に向けて、伝えたいことはありますか。

酒井 感謝しかないですね。姉がバレーボールを始めていなければバレーボールに出会えていなかったので姉に感謝だし、小さい頃、送り迎えをしてくれた両親にも感謝だし、バレーを教えてくれた小学校、中学校、高校の監督、いろいろな指導者がいましたけど、皆さんが親身になって教えていただいたおかげでここまで来られたので「ありがとうございます」しかないです。

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試合後、スタンドへの挨拶の際に、娘さんから花束が贈られた

 

男子バレーは強くならなければいけない

 

▶後悔はないですか。

酒井 いやー、負けている時点で後悔はあります。選手としては、やっぱり勝って終わりたいですよね。たまたま始まる前に越川(優)からメールが来ていて、「あいつは去年、勝ったんだな(※)」って思いながらメールを返したんですけど。やっぱり持っている奴ともっていない奴の差はこういうところに出るんだなと思いました。

※インドアバレーの最後の大会となった昨年の黒鷲旗で優勝

 

▶厳しいことを言って嫌われ役になったことも多かったが、その源は自分の中のどんなところにあると思いますか。

酒井 負けたくないんでしょうね。うまい奴はたくさんいるので技術で負けることはどうでもいい。チームとして負けることが自分には一番きつい。負けたら、もっとできたことがあるんじゃないかといつも思うので、チームが勝てるなら嫌われてもいい。なんでもやるという気持ちでやってきました。

 

▶今後はどうするのですか。

酒井 まだわからないです。これから考えていきます。

 

▶指導者に向いているのでは?

酒井 個人の気持ちとしては、いつか監督をやってみたいという気持ちはすごくあります。

 

▶ファンの方、関係者の方に、どんなことを伝えたいですか。

酒井 ファンの皆さんあっての自分たちだと思っています。プレーでお客さんを楽しませることができないと足を運んでもらえないので、男子バレーは強くならなければいけないし、「観てくれる人のために」という意識をもって、チームはいろいろと策を考えてやっていかなければいけないと思います。選手でいえば柳田、石川…。今はまだ有名じゃない選手の中にも全日本を目指して頑張っている選手がいると思うので、(そういう選手が伸びるよう)各チーム、各選手が日本のトップを目指してやっていかなければいけないと思います。ファンの方には男子バレーを応援してもらいたいので、ファンの方もダメなところは「ダメ」と声をあげられるような、選手もファンも一体となれるバレーボールの仕組みができていけばいいと思います。

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全日本で共に戦ってきた富松(東レ)からも抱擁でねぎらわれた

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