黒鷲旗全日本男女選抜大会が開幕!

4月30日(月・祝)に大阪・丸善インテックアリーナ(大阪市中央体育館)で、高校からV・プレミアまでの男女各16チームが会して頂点を競う第67回黒鷲旗全日本男女選抜大会が開幕した。まずは3日間、4グループに分かれて4チームによる総当たり戦が行われ、上位2チーム計8チームが決勝トーナメント戦に進出。5月5日(土・祝)に決勝戦が行われる。

開会式後、グループ戦の第1試合が4コート(男女各2面)一斉に始まったが、早稲田大がジェイテクトを相手にいきなり2セットを先取し、観客の注目を集めた。守備に定評のある藤中優斗(4年/主将)がジェイテクトの攻撃を拾いまくる。セッター小林光輝(4年)はどんな体制からも打ちやすいトスを提供し、オポジットの宮浦健人(2年)、ミドルの武藤鉄也(3年)、村山豪(2年)がしっかり打ち切った。鵜野幸也(4年)も苦しいハイボールを何本も得点に結びつけ、そのたびにチームも観客も盛り上がった。

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Vリーグチームを相手にもひるまずに、力強いスパイクを打ちまくった宮浦

 

ジェイテクトは全日本組を温存していたが、第2セットから西田有志を投入。セットを奪えず、第3セットからは浅野博亮(主将)も投入。カジースキ・マテイも含むベストメンバーが出揃い、第3、第4セットを連取。第5セットも1点を競う攻防となったが、19-17で辛くもジェイテクトが勝利をものにし、V・プレミアチームの面目を保った。

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この試合は出場しない予定だった西田は、第2セットからフル出場。試合後、浅野は「今日は西田に救われた」と語った

 

試合後、素晴らしいパフォーマンスを見せた早稲田大に会場中からあたたかい拍手が贈られたが、記者に囲まれた松井泰二監督は、「僕の力不足」と言葉を詰まらせた。

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サウスポーミドルの武藤⑧は、クイック、ブロックと、この表情でチームを盛り上げた

 

勝ちきれなかったことが悔しい。早稲田大 松井泰二監督

▶素晴らしいゲームでしたね。

自分たちがやってきたことは間違っていませんでした。攻めることはできていましたが、一番大事なところでサーブの精度が低かったり、ディグは上がってもハイボールの精度が低かったりして、練習してきたことができませんでした。それが一番悔しいです。

▶相手に対して十分な対策をして臨んだのですか。

いえ、昨日、おとといと(大学の)リーグ戦をやっていますし、春のリーグは“個を大きくする”ということでチームづくりはほとんどしていません。ただ、昨年のチームから1人代わっただけなので、自分たちがどうすればブロックしやすくなるのか、レシーブしやすくなるのかといった共通認識はできていると思います。

▶この試合は悔しいゲームですか、よくやったと言えるゲームですか。

半々ですね。第4セットなどは自分たちのサーブミスから(相手に)リズムが移ってしまいました。相手がよかったというより、自分たちが崩れてしまったので、頑張った部分もありますが、ダメな部分もあったゲームでした。

▶宮浦選手がしっかりとしたエースに成長しているという印象でしたが、監督はどのように評価していますか。

今日は素晴らしかったと思います。村山にもそういうところがあるのですが、重要な試合になればなるほど、そこに気持ちを合わせるのがうまく、今日も力を発揮できていたと思います。トレーニングと栄養面に対する自覚も生まれて、主体的に取り組むようになったので、体が大きくなった分、(ブロックを)抜くだけでなく、ボールをはじけるようになって、攻撃の幅がだいぶ広がったと思います。そういう意味では成長していると思います。

▶4年生も各自の持ち味を発揮していましたね。

個が大きくなればチームは大きくなるので、個のレベルアップについては頑張っています。チームとしてはわかりませんが、個の力は少しずつ上がってきているのは確かだと思います。

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早稲田スピリッツは受け継いだ新主将・藤中優斗。隣のコートでは兄・藤中謙也(サントリー)が試合をしていたが、多くの観客は早稲田の戦いに目を奪われていた

 

▶改めてうまくいった部分は?

向かっていく気持ちが出たことと、練習でやってきたことを出すということですね。相手とどうこうというよりも、自分たちのコートでできることを精一杯やろうというのがコンセプトとしてあったので、80%は出せたけれども、20%は出せなかった。その割合により勝ち負けがついてくると思っているので、(今日は)できなかったなというのが正直なところです。

▶明日もV・プレミアチームと対戦しますが、どのように戦いますか。

Vリーグチームさんと大観衆の前でゲームができるいい機会なので、練習でやってきたことを、軸をぶらすことなくできるかどうか。それだけです。今日は自分たちのコートの中でのボールコントロールができなくなってしまった場面があったので、明日もう一度、強いチームが相手でもやれるかどうかが評価になると思います。(今日の敗戦を)彼らがいい薬にして、基本の大切さを感じてもらえたらと思っています。

 

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【男子試合結果】

■Aコート

ジェイテクト 3(25-27.16-25.25-21.25-23.19-17)2 早稲田大

堺 3(25-20.25-15.18-25.25-21)1 大分三好

東レ 3(25-10.25-21.25-13)0 警視庁

豊田合成 3(25-19.25-18.25-22)0 中央大

■Bコート

サントリー 3(25-20.25-21.25-18)0 筑波大

FC東京 3(19-25.24-26.25-20.25-18.15-9)2 富士通

JT 3(25-15.25-19.25-17)0 鎮西高

パナソニック 3(25-19.22-25.25-12.25-18)1 近畿大

 

【女子試合結果】

■Cコート

東レ 3(25-19.25-16.25-27.25-15)1 筑波大

日立 3(25-23.29-27.25-15)0 PFU

トヨタ車体 3(25-21.22-25.25-23.25-23)1 KUROBE

久光製薬 3(25-21.25-18.25-23)0 金蘭会高

■Dコート

NEC 3(21-25.25-21.26-28.25-21.15-10)2 岡山

上尾 2(25-27.15-25.25-20.26-24.10-15)3 青山学院大

デンソー 3(25-8.25-16.25-11)0 嘉悦大

JT 3(25-13.26-24.19-25.25-20)1 東九州龍谷高

 

第67回黒鷲旗全日本男女選抜大会のHPはこちら

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