早稲田大が質の高い堅実なバレーで首位を独走

春季リーグ戦も後半戦に入り、上位チーム同士の対戦が始まっている。4月29日(日)は全勝で首位をいく早稲田大が、1敗で追う中央大と対戦した。

早稲田大は前年の全日本インカレ優勝メンバーが数多く残っており、これまで1セットしか落としていない。1年生からスタメンに起用されている藤中優斗(4年/主将)を攻守の要に、セッター小林光輝(4年)がミドル武藤鉄也(3年)、村山豪(2年)、オポジット宮浦健人(2年)ら伸び盛りのアタッカーをうまく使い、気持ちよくプレーさせている。前年のポイントゲッター加賀優太(サイド)の卒業に伴いそのポジションに起用された鵜野幸也(4年)も、豊かなジャンプ力とうまさを存分に発揮してチームをもり立てている。今季、全日本に初選出されたリベロ堀江友裕(3年)に代わりコートに立つ機会が増えている北川諒(1年)が、気負わずに大役を果たしているのも大きい。

中央大は、セッター牧山祐介(3年)、ミドル水野将司(3年)、サイド富田将馬(3年)がスタメンに定着。リベロ柳田貴洋(4年/主将)とゲームキャプテン谷口渉(4年)がフルにコートに立って彼らを支えている。全員がジャンプサーブを武器とし、前日はこのサーブ力をもって主導権を握る会心のゲームで全勝の日体大を倒した。その勢いを早稲田戦にも持ち込んで、試合前の練習から「早稲田を倒す」という気迫をみなぎらせていた。

中でもミドルの梅本鈴太郎(2年)は、194cmの長身を生かしたクイック、ブロックで得点を奪うと、大きなガッツポーズでチームを鼓舞した。牧山→水野のコンビは精度が高く、見応えのあるゲームとなったが、ミスによる失点が響き、1、2セットは早稲田大が取った。ここで奮起したのが、思い切りのいいスパイクを放つ富田と、都築仁(2年)に代わり途中出場したサイド中野竜(2年)だった。第3セットは一進一退の展開の中、中央大が先にセットポイントを握ったが、早稲田大は村山が中野の攻撃をブロックで押さえ込みデュースに持ち込むと、ここから真骨頂を発揮した。小林の巧みなトスワークに攻撃陣が応えて、得点チャンスを確実にものにする。競り合う場面でミスを出さないのも早稲田大の強さの理由だ。中央大は牧山がもっとも信頼する谷口に大事な場面を預けたが、小さな体でチームを牽引している疲れからか、プレーにいつものキレがなく、32-30でこのセットも奪った早稲田大が勝利した。

 

アタッカーの力を100%引き出すトスワークが信条。

小林光輝に早稲田大の強さを聞いた

 

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「スパイカーに気持ちよく打ってもらえるトスを提供していきたい」

▶中央大との一戦は、どんなことを意識して臨みましたか。

小林 ファーストブレイクで自分たちの形をしっかり作るということと、サーブをしっかり攻めきるということを意識して臨みました。

▶それができての勝利ということでしょうか。

小林 そうですね。どちらもよかったと思います。特にファーストブレイクは、(中央大の強いサーブにより)レセプションに苦しみましたが、全員でなんとか切り抜けることができました。まとまってできたなと思います。

 

▶東海大の永露選手、筑波大の酒井選手、日体大の道井選手など、今年度は大型セッターがスタメンに起用されているチームが多いですが、小林選手はどのようなところを強みに勝負していますか。

小林 僕は高校からセッターを始めたので、そこまで経験があるわけではありません。身長という武器もありませんが、長身のセッターには絶対に負けたくないと思ってプレーしています。どれだけスパイカーに気持ちよく打ってもらえるかがセッターの仕事。うちのチームにはいいスパイカーがたくさんいるので、彼らが100%の力を出せるようなトスを上げることに徹しています。

 

▶小林選手は173cmですが、ブロック時の高さがアタッカーと変わりなく、今日の試合でもブロックポイントを取っていましたね。

小林 みんな自分を狙って打ってきていると思うのですが、ブロックの高さでは負ける気がしません。プロックは苦手じゃない。むしろ得意です(笑)。

 

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「身長は高くありませんが、ブロックはむしろ得意プレーです」

 

▶早稲田大が唯一全勝で走っていますが、強さの理由を教えてください。

小林 春リーグまでは、個を大きくすることを目標に取り組んできました。リーグを通してチームを作っているような感じなので、まだまだ粗い部分はあるのですが、前年の全日本インカレに出ていたメンバーが多いので、1人ひとりのプレーが落ち着いているというか、セット終盤で競り合ってもセットを落とすことなく取りきれているので、こういう結果になっていると思います。

 

▶黒鷲旗全日本選抜大会を挟んで、春季リーグも残すところあと3戦です。意気込みを聞かせてください。

小林 1人ひとりが大きくならなければ、大きなチームは作れません。そこを目標に1人ひとりが努力しながらも、(早稲田には)高さのある絶対的なエースがいないので、各自のいいところを出し合えるように、しっかりと自分の役割を果たしていきたいと思っています。ラリー中は、誰かを頼りにするというよりも、どこが一番決まるかということを考え、判断して上げていますが、拮抗した場面では、やはり4年生の鵜野や藤中に打ち切ってほしいという思いが湧いてきます。黒鷲旗では企業さんが相手なので、ハイレベルなバレーボールを勉強させてもらいながらも、自分たちのバレーをぶつけて、どこまでできるか、挑戦していきたいと思っています。(春季リーグも)チームとして、思いきったプレーができるように頑張ります。

(取材・文/金子裕美)

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