夫婦でアジア競技大会日本代表に!

4月28・29日に行われた「JVAカップ兼アジア競技大会代表チーム選考大会」で共に準優勝し、日本オリンピック委員会(JOC)に8月にインドネシアで行われるアジア競技会の日本代表として推薦された夫婦がいる。長谷川徳海・暁子夫妻。共にプロビーチバレーボーラーとして活動しているアスリートカップルだ。大会全日程が終了した後にインタビューした。

 

最終的に代表となるのはJOCが承認してからだが、日本バレーボール協会(JVA)が推薦するのは、今大会の上位2チーム。すなわち準決勝を勝った時点で推薦が決定する。

互いに切磋琢磨して、一緒に五輪に出たい!

 

▶日本代表内定おめでとうございます。今の気持ちをお聞かせください。

暁子:今日は私が第一試合で、彼が同じコートの第二試合でしたので、私が勝ったら彼も勝てるだろうと話していて、私が初陣を切ってアジア大会の切符を獲れたので、彼も絶対に獲ってくれるだろうと思っていました。

 

▶徳海さんはサブコートでアップをしながら、暁子さんの試合をものすごく観てましたよね。

徳海:全力で応援していました!

暁子:そうなの? わからなかった。

徳海:彼女が勝ったら自分も勝てると思っていたので、全力で応援してました。

暁子:知らない(笑)

▶暁子さんの勝利を見て頑張れたということもありますか?

徳海:そうですね。(負けたら)今夜のご飯がまずくなっちゃいますからね(笑)。

暁子:どっちかだけが行けたってなると、やっぱり喜びづらいところもあるので、よかったです。

 

▶これまでお互いにビーチバレーをやってきて、同じ大会に出たことはあるでしょうけど、一緒に日本代表になるのは初めてですよね。

暁子:夫婦ではありますけど、個々にアスリートとしてビーチバレーに取り組んでいますので、お互いに切磋琢磨して、アジア大会でも結果を出していきたいと思います。

徳海:僕は3回目のアジア大会となりますが、今回は彼女と一緒に選手村にいられるので、メンタルが全く違うと思います。その部分は完全に整いますから、期待していてください。

 

▶以前から「夫婦でオリンピックをめざす」と言っていましたが、その気持ちがより強くなるのではないですか。

暁子:アジア大会でメダルを獲るなどいい結果が残せれば、その先につながっていくと思うので、まずはそこに向けてしっかりと準備していきたいと思います。

徳海:日々の積み重ねがオリンピックにつながっていると思います。お互いに遠征続きでほとんど一緒にはいないんですけど、共に世界各地で切磋琢磨して、久しぶりに会ったときに「いいね」と言えるような成長をして、東京(オリンピック)に出られたらいいですね。

 

▶今回あったのも久しぶりなんですか。

徳海:4ヶ月ぶりくらいですね。

暁子:一緒に推薦枠を獲れたというのは、長谷川家にとって大きな出来事です(笑)。

 

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とにかく仲むつまじいふたり。

 

一緒にいる時間はバレーの話が多い

 

▶今夜は2人でのんびりですか。

暁子:いや、私は今日の深夜便でトルコに向けて飛びます。

徳海:なので、今日からまた一人暮らしです。

暁子:(笑)楽しんで!

徳海:はい(笑)。ベッドも広いし布団も独占。

暁子:よかったねぇ〜。

徳海:たぶんまた当分会わないと思います。

暁子:出る大会が別々なので、あまり会わないんです。

 

▶一年間で何日くらい一緒に過ごしているのですか?

暁子:今年は少ないですね。

徳海:去年の11月頃から今日まで、たぶん30日も一緒にいませんね。

 

▶お正月は?

暁子:元日からオランダで試合でした。ただ、その大会は彼も出たので向こうで一緒でした。

 

▶2人の時はどんな話をしてるのですか。

暁子:ビーチバレーの話もよくしてますよ。

徳海:お互いのコーチが違うので、その話はすごくします。「マルコ(暁子さんのコーチ)はこんなこと言ってたよ」とか、僕が「ブラジルでこんなことを教わったよ」とか。それはおもしろいですよ。

暁子:たしかに。別のコーチの考え方や視点を聞けます。その共有は楽しいですね。

徳海:バレーの話は多いですよ。

暁子:好きなんですね、私たち。ビーチバレーもバレーボールも。

 

▶普段からとっても仲が良さそうですよね。

暁子:う〜〜〜ん。仲がいい……。

徳海:みんなには「仲がいい」って言われますね。まぁ、仲いいでしょう。

暁子:たぶん…。

徳海:仲いいだろうよ〜(と、暁子さんに抱きつく)。

一同:(爆笑)

▶今のシーン、テレビカメラが廻っていましたよ

徳海:使ってください。

暁子:(笑)

▶またしばらく別行動なんですね。

暁子:7月(25~29日)にお台場で4スター(5スターが最高位。2番目にグレードが高い大会)のワールドツアーがありますから、おそらくそこで再会することになると思います。

 

▶大会でしか会わないんですね。

暁子:今回もこの大会のために帰ってきましたが、これがなければ今も海外にいました。

徳海:長谷川家、揃って頑張ります!

 

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長谷川 徳海(はせがわ よしうみ、1984年8月23日生・33歳)

中央学院大学在学中の2006年に、ビーチバレージャパンカレッジで優勝。卒業と同時にビーチバレーに転向した。2010年広州アジア競技大会では井上真弥とペアを組み日本代表に選ばれ9位。2014年仁川アジア競技大会では、今回の決勝戦で対戦した上場雄也とペアを組み5位。2013年、当時はNECレッドロケッツに在籍していた内田暁子と結婚。

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長谷川 暁子(はせがわ あきこ、旧姓:内田、1985年11月30日生・32歳)

文京女子中・高校を経て、青山学院大学に進学。2006年、大学5冠達成に貢献した。2007年6月に行われたユニバーシアードバンコク大会において5位入賞。2009年7月に行われたユニバーシアードベオグラード大会にも出場した。2008年、NECレッドロケッツに入団。2011年度からチームの副主将、2012年度から主将を務めた。2013年5月、長谷川徳海と結婚。2014年にビーチバレー転向した。アジア競技会は初出場。

長谷川徳海・暁子オフィシャルブログはこちら

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