柳田将洋、ドイツより帰国!!

ドイツ・ブンデスリーガのTVインガーソル・ビュールで活動していた柳田将洋が、15日朝、ワルシャワ経由で成田空港に降り立った。昨年末より約4ヶ月ぶりの帰国。成田空港第1ターミナル南ウイングでは、テレビや新聞等のメディアが迎え、約15分間の囲み取材に対応した。

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全日本のキャプテンに指名され、ますます注目度が高まる。

 

▶ドイツリーグに参戦して得たものを教えてください。

柳田 国内のチームに所属していた時よりも、レセプションでボールに触る機会が多かったので、試合でボールに触ることがすごく重要だなと思いました。ボールを触る機会が増えることで、自分の練習に対するモチベーションもどんどん上がっていったので、代表でも継続していきたいと思っています。

 

▶代表でもレセプションが鍵になりますか。

柳田 そうですね。チームの中心になっていくにはその力が必要だと思います。世界のトップのサーブを受けても崩れないような準備をしていきたいと思います。

 

▶サーブはランキングの上位に入っていたと思いますが、手応えを感じていますか。

柳田 海外では数字が重要です。そこを見られることは意識しているので、個人としてはまずまずだったのではないかと思います。

 

▶ドイツで苦労したことは?

柳田 コミュニケーションが取れないうちは、こちらがしたいことと向こうが提示してくれるものとが違っていて、難しさを感じることが多かったのですが、言葉の問題が解消されるにつれ自分のリズムでできたり、やりたいことができたりするようになったので、後半は安定した生活ができたかなと思います。

 

▶言葉の壁はどう克服しましたか。

柳田 正直なところ「できた」とは思っていないのですが、チームメイトがやさしかったり、監督が細かいところも言葉でしっかり伝えてくれたりしたので助かりました。最近は少し英語に慣れてきたので大丈夫ですが、最初の頃は本当に周囲の支えが大きかったです。

 

▶成長したと思うところを教えてください。

柳田 日本ではあそこまで大きな選手と対戦することがありませんでした。代表になり世界と戦って、初めて(世界の高さを)経験しましたが、これまでは全日本シーズンで得たものをVリーグなどの試合に反映できないことが多々ありました。(今シーズン、ドイツリーグに参戦し)継続して大きい選手と戦えたこと、さらに練習でも大きい選手とプレーし、試合と同じシチュエーションで試せる機会が多かったので、スパイクにしてもサーブにしても、強打だけでなく、いろいろなところにいい影響がありました。身につけたものを、代表の活動の中でもしっかりと出すことができたらいいなと思っています。

 

▶ドイツに行く前と後とで「変わった」と思うところはありますか。

柳田 ドイツにいる間に改善できたと思うところは食生活です。(ドイツで生活して)今まで、いかに管理してもらってきたかを思い知りました。(自分で管理した経験がなかったので)最初は苦労しましたが、1シーズン経験して自己コントロールする力は向上していると思います。

生活面を自分でコントロールできるようになると、それがプレー面にも反映されて、自分で自分をコントロールしやすくなったように思います。置かれた環境の中でベストを尽くせたことはよかったと思っています。代表ではいいサポートを受けられると思うので、そういう中でも身につけた自己コントロール能力を生かして、さらにいいプレーができればいいと思います。

 

▶ドイツでは、息抜きや楽しむ時間ももてましたか。

柳田 ドイツの街はきれいで街中を散歩するだけでもリフレッシュできました。新しい土地で生活することができてすごく楽しかったです。

 

▶プレーオフが終わって、その後、少し間がありましたが、その間は何をしていたのですか。

柳田 チームメイトに連れて行ってもらい、チャンピオンズリーグを1試合、観戦しました。ザクサとグレンザーヘンの試合です。自分の気持ちとしては、早く帰国してチームに合流したかったのですが、チーム事情もあり、今日の帰国となりました。

 

▶海外でプレーしている石川祐希選手とは連絡を取り合いましたか。

柳田 石川選手だけでなく、大竹(壱青)選手や古賀(太一郎)選手などヨーロッパでプレーしている選手とは連絡を取り合っていました。僕らは来シーズンも同じチームにいるのか、違うチームにいるのかわかりません。そういうことはお互いに気になっている部分なので、そういう話を少ししました。

 

▶来シーズンの所属チームは未定ですか。

柳田 はい。自分をより高く評価してくれるチームに所属することがベストだと思っています。いろいろな部分を加味して、これからエージェントとも話しながら決定していきたいと思っています。

 

▶それは国内外に限らず、という認識でいいのでしょうか。

柳田 そうですね。ただ、言葉も理解できるようになってきましたし、いろいろな環境の中でバレーをしてみたいという気持ちもあるので、できれば海外でやりたいと思っています。プロとして、よりいいクラブでより高いレベルでプレーしたいという気持ちがあるので、今の自分に満足せずに、より高いところをめざして行きたいと思っています。

 

 

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気持ちはすでに全日本での活動にシフトしている。

 

▶今年度、全日本のキャプテンに就任されましたが、いつ知ったのですか。

柳田 詳しい日にちは覚えていませんが、中垣内(祐一)監督がドイツに来てくれて直接言われました。キャプテンという仕事も、誰の真似をするわけでもなく、自分らしく、キャプテンらしい姿勢を見せていきたいと思っています。しっかり頑張ります。

 

▶周囲の反響はありましたか。

柳田 チームメイトはないです(笑)。友だちのほうが反響は大きくて、期待に応えなければいけないと思っています。

 

▶チームにはいつ合流するのですか。

柳田 具体的な日にちは発表があると思います。キャプテンを任されているので、自分の気持ちとしては早く合流したいです。ネーションズリーグもすぐに始まるので、早く体を動かしてしっかり準備したいと思います。

※成田空港での囲み取材が終了した後、JVAより「18日より薩摩川内市にて全日本に合流する」との発表がされた。

 

▶キャプテンとしての抱負を聞かせてください。

柳田 今シーズンは立場上、常にチームの中心として動くことになると思います。年代的にも自分がちょうど真ん中あたりの世代なので、コミュニケーションをとって上の人たちと若い人たちをつなげることができたらいいなと思います。プレー面では、昨シーズンよりもいいプレーをしていきたいです。

 

▶日本チームのキャプテン像というと?

柳田 清水(邦広)さんにしても、オミ(深津英臣)さんにしても、プレーでしっかり引っ張っていける人がキャプテンになっているという印象があるので、僕もコートでしっかりとチームを引っ張っていきたいです。

 

▶中垣内監督は世界選手権ベスト8を目標に掲げていますが、キャプテンとしてこの目標はいかがでしょうか。

柳田 世界選手権は初めてなんです。スケジュール的にタイトですし、ベスト8がどんな位置なのかもわからないのですが、僕の中でいつも思っているのは、目の前の一戦をしっかり勝つことなので、積み重ねることによりベスト8、またはそれ以上の結果を残すことができればいいと思います。そういうことも、姿勢で示すことができたらいいと思っています。

 

▶ドイツでの経験をどのように生かしていきたいですか。

柳田 例えば高さに対する対策とか、ドイツでもキャプテンをやってきたので、その経験は生かせるのではないかと思います。

 

▶東京オリンピックも近づいてきていますが…。

柳田 そうですね。日に日に近づいては来ていますが、毎年言っているように、僕らにとってはその年の結果が大切なので、世界選手権が迫っている中でしっかり結果を出したいと思いますし、自分自身もここ数年代表でプレーしてきている成果をしっかりと出したいと思っています。

 

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成田空港到着ロビーで行われた囲み会見。たまたま居合わせた一般の方も興味深く見学していた。

 

薩摩川内市での紅白戦の情報はこちら

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