第1戦はパナソニックが快勝

3月10日(土)に日本ガイシホール(愛知県)で行われたファイナル 第1戦は、パナソニックパンサーズが豊田合成トレフェルサをストレートで下して、1勝目をあげた。3月18日(日)に東京体育館(東京)で行われる第2戦でパナソニックが勝てば優勝、豊田合成が勝てば1セットのみのゴールデンセットが行われ、勝者が優勝を手にする。

第1戦は、ファイナル6を1位抜けしたパナソニックが、2週間の準備期間を有効に使い、チームづくりをしてきたことが伝わるゲーム内容だった。「分析の成果が出た」と川村慎二監督が言うように、サーブで崩し、相手の攻撃が単調になったところをブロックで仕留める(ブロック決定本数/パナソニック14得点・豊田合成5得点)、あるいはワンタッチを取ってレシーブしやすい状況を作り、いい状態でセットアップできる場面が数多く見られ、豊田合成につけ入る隙を与えなかった。それを裏付けているのがミドルアタッカーの打数だ。セッター深津英臣がタイミングよくセットアップしたこともあり、山内晶大は9打数9得点、アタック決定率100%と存在感を発揮。福澤達哉のパイプ攻撃も炸裂した。

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スパイク決定率100%で9得点、ブロックとサーブでも各1得点と大活躍の山内。ミドルが躍動すると、サイドやパイプの決定率も上がってくる。

深津は、「ファイナル6が終わった後に選手たちでミーティングをし、その中で1つ挙がったのが『チャンスボールやブロックフォローの質など、数字に表れないプレーをしっかり意識してやっていこう』ということだった。勝ったことはもちろん嬉しいが、練習でやってきたことを試合で出せたことが嬉しく、スタッフにもチームメイトにも感謝している」と話した。

「(優勝に向けての戦いは)昨年5位から始まっている」そう切り出したのは福澤だ。「今シーズンはレギュラーラウンド1位、天皇杯優勝……とトップに立ち続けてきたが、すべてがこのリーグで優勝するための布石。まずはその挑戦権を得た。ファイナルの舞台に立てた。そのことに感謝しながらチームとして100%ベストを出すということだけを考えてプレーしていた。今日の勝ちはチームにとって自信になった」と言う。「(第2戦も)今いるメンバーで各自がどういう役割を果たしていくかを考えて、その中で自分のやるべきことをしっかりやる」と、気持ちを引き締めていた。

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すっかりお馴染みとなったパンサーズポーズ。この日は全員がパンサーの耳を付けた。

一方、敗れた豊田合成のトミー・ティリカイネン監督は、「相手が自分たちよりもいいプレーをしたということ。イゴール(・オムルチェン)を欠いたことは大きかったが、いなくてもやることは同じ」と、この一戦を振り返った。今リーグの集大成となるファイナルでは、相手が立ちはだかる中で、より自分たちのバレーを展開できたチームが勝利する。豊田合成がファイナル3と同様に、第2戦に勝って、ゴールデンセットにつなぐ鍵となるのは戦術とコンディション。さらにイゴールがコートに立てるか否かも気になるところだ。

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ファイナル3では大活躍だった椿山も、この日は不発。イゴールの出場がかなわなかった場合、山田のオポジット起用など、別のオプションも必要になる。

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