上位4シードのうち3チームが無念の敗退。日本代表の高橋藍は準決勝で兄弟対決へ

ノーシードから勝ち上がり、ベスト4入りを果たした日本大の主砲・高橋塁。明日の兄弟対決に注目だ

第73回 秩父宮賜杯全日本バレーボール大学男子選手権大会(ミキプルーンスーパーカレッジバレー2020 )は4日目を迎え、準々決勝、全4試合が行われた。4年連続日本一を目指す早稲田大は、危なげなく近畿大に勝利したが、第2シードの東海大、第3シードの筑波大、第4シードの明治大が敗れる波乱の一日となった。

東海大対日本大の一戦は、今季オポジットからアウトサイドに移ったエース新井雄大(主将/4年/2020年度日本代表)、期待の大型ミドル佐藤駿一郎(2年/2020年度日本代表)を擁する東海大が、ゲームを優位に進めるかに思われたが、前日、フルセットの接戦を制して勝ち上がった日本大が勢いそのままに第1セットを奪うと、その後も互角の戦いを演じて、最終セットは日本大が見事に逃げ切った。

筑波大対日本体育大の一戦は、垂水優芽(2年/アウトサイド)が持ち前の高さと切れ味を発揮して点を稼ぎ、筑波大が1、2セットを連取したが、第3セットからサーブやスパイクに思い切りの良さが出てきた日本体育大が3、4セットを奪い返して、勝負を最終セットに持ち込んだ。第5セットはどちらに勝負が転んでもおかしくない展開。日本体育大が先にマッチポイントを握るも、筑波大が粘ってデュースに。しかし、最後は高橋藍(1年/アウトサイド/2020年度日本代表)の勝負への執念と技術がわずかに上回り、日本体育大が勝利して準決勝へ駒を進めた。

この2戦の結果により、12月4日(金)に行われる準決勝で、高橋塁(日本大3年/アウトサイド)と高橋藍の兄弟対決が実現。ポイントゲッターとしてチームを決勝に導くのはどちらなのか、興味深い。

【準々決勝 試合結果】

早稲田大学 3-0 近畿大学

日本大学 3-2 東海大学

順天堂大学 3-1 明治大学

日本体育大学 3-2 筑波大学

【準決勝 対戦カード】

早稲田大学 vs  順天堂大学 11時よりDAZNで視聴できます

日本体育大学 vs 日本大学 14時30分よりDAZNで視聴できます

関東勢が強さを発揮。不戦勝の近畿大が関東以外で唯一準々決勝へ

第73回 秩父宮賜杯全日本バレーボール大学男子選手権大会(ミキプルーンスーパーカレッジバレー2020 )は3日目を迎え、3回戦、全8試合が行われた。大阪産業大が早稲田大に、福山平成大が日本大に、愛知学院大が東海大に敗れてベスト16に終わったが、岐阜協立大学が棄権したため不戦勝となった近畿大が、関東以外の大学で唯一、12月3日(木)に行われる準々決勝へ駒を進めた。

4年連続日本一を目指す早稲田大。3回戦も大阪産業大に完勝して準々決勝へ。

この日、もっとも激戦となったのは福山平成大対日本大の一戦だ。福山平成大は三好佳介(4年/アウトサイド/高松工芸高卒)、日本大は高橋藍(日本体育大1年/アウトサイド/2020年度日本代表)の兄、高橋塁(3年/アウトサイド/東山高卒)がチームを牽引し、第1セットから両者譲らず、互角の戦いとなった。しかし、日本大学が1、2セットを連取。第3セットも出だし良く、大きくリードした際はこのまま走ってゲームを決めるかに見えたが、中盤で福山平成大が意地を見せた。相手のブレイクを許さず、徐々に点差を詰めていき、逆転でこのセットを奪うと、勢いそのままに第4セットも連取した。第5セットに入っても両者が攻守に力を発揮し、熱戦が続いたが、日本大がブレイクを重ねる一方、福山平成大は思うようにブレイクできず。その差が埋まらないまま第5セットを奪った日本大が勝利した。結果的に、関東以外の大学では不戦勝の近畿大が唯一準々決勝に駒を進める形となった。

12月3日(木)、最大の見どころは、筑波大対日本体育大の一戦だろう。筑波大は坂下純也(4年/アウトサイド/駿台学園高卒)、垂水優芽(2年/アウトサイド/洛南高卒)、西川馨太郎(2年/ミドル/清風高卒)ら、日本体育大は西村信(4年/アウトサイド/高川学園高卒)、市川健太(3年/リベロ/大村工高卒)、高橋藍(1年/東山高卒)ら、どちらも高校時代から逸材ぶりを発揮するメンバー揃い。個々の力もさることながら、ベンチワークに長けた両チームだけに、どのような戦略で臨むのかも楽しみだ。

【3回戦 試合結果】

早稲田大学 3-0 大阪産業大学

近畿大学 不戦勝 岐阜協立大学

順天堂大学 3-0 亜細亜大学

明治大学 3-0 国士舘大学

筑波大学 3-0 大東文化大学

日本体育大学 3-0 国際武道大学

日本大学 3-2 福山平成大学

東海大学 3-0 愛知学院大学

【準々決勝 対戦カード】

早稲田大学 vs 近畿大学 11時試合開始 DAZNで視聴できます

日本大学 vs 東海大学 11時試合開始 ユニバスで視聴できます

順天堂大学 vs 明治大学 14時半試合開始 DAZNで視聴できます

筑波大学 vs 日本体育大学 14時半試合開始 ユニバスで視聴できます

*UNIVAS LIVE | UNIVAS (ユニバス)

4年連続日本一を目指す早稲田大が順調な滑り出し。東海大、筑波大、明治大も順当に3回戦へ。

コロナ禍での開催となり、小規模・無観客で行っているが、大学最後の大会にかける選手の熱い気持ちは変わらない。

11月30日(月)に幕を開けた第73回 秩父宮賜杯全日本バレーボール大学男子選手権大会(ミキプルーンスーパーカレッジバレー2020 )は、2日目を迎え、2回戦、全16試合が行われた。第8シードの東亜大は近畿大に敗れたが、4年連続日本一を目指す早稲田大(第1シード)をはじめ、東海大、筑波大、明治大など、その他のシード校は順当に3回戦へ駒を進めた。

早稲田大は、今年度も死角なし。主将の宮浦健人(オポジット/ジェイテクト内定)を攻撃の柱に、村山豪(ミドル/ジェイテクト内定)、中村駿介(セッター)ら4年生が試合を作る力を備えている。アウトサイドで対角を組む大塚達宣(2年/2020日本代表)、水町泰杜(1年)も下級生ながら安定感抜群。上條レイモンド(ミドル/3年)にも頼もしさが加わって、今年度も簡単には倒れそうにない。

しかし、大学界を牽引してきた東海大(第2シード)の新井雄大(アウトサイド/2020日本代表)、筑波大(第3シード)の坂下純也(アウトサイド)、明治大(第4シード)の池田颯太(オポジット/VC長野内定)にとっても、最後のインカレとなる。1年次から早稲田大の壁に阻まれてきただけに、今年度は主将として力強くチームを引っ張り、一矢を報いたいところだ。また、注目の1年生、高橋藍(アウトサイド/2020日本代表)を擁する日本体育大(第6シード)や、2年前、迫田郭志(FC東京)を軸に準優勝した時の主力メンバー三好佳介(アウトサイド)、西本圭吾(ミドル/東レ内定)が4年生になり、力をつけている福山平成大(第7シード)が躍進する可能性もあり、最終日まで目が離せない。

【2回戦 試合結果】

早稲田大学 3-0 九州共立大学

大阪産業大学 3-0 長崎国際大学

岐阜協立大学 3-0 大阪体育大学

近畿大学 3-0 東亜大学

順天堂大学 3-1 中京大学

亜細亜大学 3-2 広島大学

国士舘大学 3-0 福井工業大学

明治大学 3-0 福岡大学

筑波大学 3-0 東海大学札幌校舎

大東文化大学 3-2 京都産業大学

国際武道大学 3-2 青山学院大学

日本体育大学 3-0 北翔大学

福山平成大学 3-1 慶應義塾大学

日本大学 3-1 立命館大学

愛知学院大学 3-1 法政大学

東海大学 3-1 専修大学

【3回戦 対戦カード】

早稲田大学 vs 大阪産業大学

岐阜協立大学 vs 近畿大学

順天堂大学 vs 亜細亜大学

国士舘大学 vs 明治大学

筑波大学 vs 大東文化大学

国際武道大学 vs 日本体育大

福山平成大学 vs 日本大学

愛知学院大学 vs 東海大学

UNIVAS LIVE | UNIVAS (ユニバス)にて一部、視聴できます。

混戦のV1男子。昨季7位のウルフドッグス名古屋が台風の目に!

 10月17日(土)に幕を開けたVリーグ(V1男子)は、レギュラーラウンド(4回戦総当たり)を熱戦中。現在、全チームが10試合、同一カードを2試合ずつ戦い、下記のような順位となっている。試合が1週空いて、どのような調整が行われたのか。11月27日(金)・28日(土)に行われる次戦が楽しみだ。

1位 ウルフドッグス名古屋 8勝2敗 23ポイント 2.17% 
2位 パナソニックパンサーズ 8勝2敗 23ポイント 2.00%
3位 サントリーサンバーズ 8勝2敗 23ポイント 1.80%
4位 JTサンダーズ広島 7勝3敗 21ポイント
5位 ジェイテクトSTINGS 7勝3敗 18ポイント
6位 堺ブレイザーズ 5勝5敗 16ポイント
7位 東レアローズ 5勝5敗 14ポイント
8位 FC東京 2勝8敗
9位 VC長野 0勝10敗 2ポイント 0.27%
10位 大分三好ヴァイセアドラー 0勝10敗 2ポイント 0.17%
※勝敗が同じ場合、ポイント、セット率により順位を決定(11月15日終了時)

クレクの働きで取り戻した「自信」

 昨シーズンの上位チームを抑えてトップに立つウルフドッグス名古屋(以下、WD名古屋)は、精度の高いトータルディフェンスとオポジットの攻撃力が特色のチームだ。

 クリスティアンソン・アンデッシュ前監督が、チームコンセプトに基づいたチームバレーを根づかせて、2015/16シーズン(当時は豊田合成)に初優勝。その後も準優勝2回と強豪チームに成長させた。その間に、ティリカイネン・トミー監督を迎えて、二人三脚でチーム強化に取り組んできたが、2018-19シーズンを最後にアンデッシュ前監督が勇退。新時代を担うであろう、学生時代に国際大会を経験している4選手(高梨健太、永露元稀、小川智大、勝岡将斗)が入団し、トミー監督のもと、コーポレートクラブハイブリッドチーム「ウルフドッグス名古屋」として新たな一歩を踏み出した昨シーズンだったが、7位に終わった。新体育館が完成した今シーズン、なんとしても結果を出したい、という思いは、世界屈指の主砲、クレク・バルトシュ(ポーランド代表/オポジット)の獲得に表れている。入国から14日間、待機生活を送り、開幕の3日前にチームに合流。急ごしらえのチームで開幕週はサントリーに連敗したが、翌週から負け知らずの8連勝でトップに躍り出た。

守備面で存在感を発揮するリベロ小川智大。

 その日の会見で、アンデッシュ前監督時代から、トータルディフェンスの要として厚い信頼を得ている近裕崇(ミドルブロッカー/キャプテン)は、「ブロックでボールが抜けたり、ボールをタッチしたりした時に、(リベロが)いるよね、という感覚が昨季よりも強い気がする」と、手応えを口にした。

「昨シーズンはトミー監督が思い描いているバレーを体現できなかったのですが、今年は練習を積んで、練習の時からそれができてきている実感がありました。また、クレク選手がリーダーシップをとって、チームに自信を与えてくれています。それもチームが好調な要因だと思います」

 そう話すのは、今シーズン、スタメン起用されているリベロの小川智大だ。今年はスピンサーブへの対応と、サーブレシーブのフォーム改善に取り組んできたという。自分のこだわりを捨てて猛練習した成果が今、数字に表れて、サーブレシーブ成功率ランキングでトップ(76.3%/11月15日終了時)に立っている。サーブレシーブの場面では、セッターの攻撃プランに応じて、誰がレシーブするのがベストなのかを考え、(サーブレシーブを担当するアウトサイドの選手に)指示を出していると言うが、チームのサーブレシーブ成功率も現在1位(60.6%/11月15日終了時)で、ベンチの信頼を獲得している。

「(セッターが攻撃させたい選手に)できるだけフリーで打たせたいから」と小川。そのため、後衛のアウトサイドの選手と小川がレシーブに入るという選択をして「パイプが弱くなるケースもある」と言う。そうした駆け引きをコート上の選手たちがコミュニケーションを取りながら、場面に応じてよりよい選択をし、得点に結びつく行動をとる、という文化が根づいているのがWD名古屋の強みだ。キャプテン近も、「(攻撃の場面では)僕に相手のマークがつくことが第一。他の選手が助かるから」と献身的なプレーに徹する。その背中が道標となってチームは1つになりつつある。

コート上で表情豊かにプレーするアウトサイド高梨健太。

 さらにクレクが、総得点ランキング1位(272点/11月15日終了時)の働きにとどまらず、コート外でも積極的に選手にかかわることにより、チームは自信を取り戻している。エースに成長中の高梨健太や、サントリーの柳田将洋とともに春高バレーを沸かせた山田脩造(共にアウトサイド)も、非凡な能力を発揮していて頼もしい。

 レギュラーラウンドはまだ序盤だが、今シーズン、WD名古屋が台風の目となって、順位争いに大きな影響を与えそうな様相。本日のナイトゲームを含め、今週末以降の戦いに大いに注目したい。

【11月27日(金)・28日(土)の対戦カード】
大阪(大阪市)サントリー vs JT広島
【11月28日(土)・29日(日)の対戦カード】
愛知(稲沢市)WD名古屋 vs 大分三好
長野(松本市)VC長野 vs パナソニック
静岡(静岡市)東レ vs 堺 ジェイテクト vs FC東京

文・金子裕美

Vリーグ、17日開幕!柳田将洋ら海外経験者が参戦

昨季、ユナイテッド・バレーズ(ドイツ)で活躍した柳田将洋。今季は古巣のサントリーでこれまでの経験をすべてぶつける覚悟だ。

バレーボールの国内リーグ、2020-21V.LEAGUE DIVISION1 MEN(以下、V1)が10月17日(土)に各地で開幕した。今季より10チームによる4回戦総当たり方式を採用。2021年3月28日(日)までV・レギュラーラウンドを行い、上位3チームが4月4日(土)・5日(日)に行われるV・ファイナルステージに進出する。4位~10位のチームはレギュラーラウンド終了時の順位が最終順位となり、下位2チームはV・チャレンジマッチ(入替戦)に出場する。

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「現役生活に悔いを残したくない」 五輪出場を目指す元日本代表リベロ、井手智がドイツリーグ参戦へ。

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運良く良いチームと出会い、モチベーションが上がった!

闘志あふれるプレーが信条の元日本代表リベロ、井手智(28歳)が、2019/20シーズンが終了後、6年間在籍した東レアローズを退団。プロ選手として、ドイツ1部ブンデスリーガ のユナイテッド・バレーズ・フランクフルト(以下、UVフランクフルト)と契約し、今月18日(火)にも渡欧する予定だ。自身の思いを貫き、新天地でチャレンジする機会を得た井手に、海外参戦を決意した理由や今の気持ちを聞いた。

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「地元への恩返し」を胸に、高松卓矢が大分入り。

Vリーグ選手になって10年目を迎える節目の年に、高松卓矢(32歳)は大きな決断をした。2020-21シーズンはウルフドッグス名古屋(前回7位)を離れ、地元・大分県を本拠地とする、大分三好ヴァイセアドラー(前回9位)の一員として戦うことを決めたのだ。主軸選手の移籍を承諾したウルフドッグス名古屋の懐の深さにより、10月17日(土)に開幕を予定している2020-21 V.LEAGUE DIVISION1(V1)への注目度が高まっている。「コートに立てるうちに、育ててくれた地元への恩返しがしたかった」という高松に、移籍の経緯や今の気持ちを聞いた。

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中垣内監督「主力温存の意図とは」/柳田・高橋、久原選手インタビュー

福岡・長野で行われているバレーボールのワールドカップ2019男子大会は、10月5日(土)に第4戦を行い、日本はアメリカに0-3(19-25、19-25、21-25)で敗れて、2勝2敗となった。
福澤達哉、西田有志はベンチアウト(代わって久原翼、大竹壱青がメンバー入り)。石川祐希は14名のメンバーに入っていたものの、一度もコートに立つことはなかった。

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全員で勝利に向かい、柳田将洋が4本連続サービスエースで試合を決めた!その試合で確信した2つのこと

福岡・長野で行われているバレーボールのワールドカップ2019男子大会は、10月4日(金)に第3戦を行い、日本はチュニジアに3-0(25-23、25-21、25-11)で勝利し、2勝目をあげた。ポーランドに敗れた第2戦の課題を、一人ひとりが修正しての勝利に、今後の戦いがますます楽しみになった。

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迫力満点! 男子バレーに注目しよう!!

「短距離の選手が、次の大会で100mを9.9秒で走るという目標を立て、努力を重ねてそれが実現できたら素晴らしい。たとえ9.8秒台の選手が3人いてメダルを逃したとしても、その素晴らしさは変わらない」
Vリーグで優勝した時、豊田合成(現ウルフドッグス名古屋)のアンディッシュ監督(当時)は語った。
だから、ウルフドッグスの選手は、未だに目標を問われても、決して「優勝」とか「勝つ」という単語は使わず「自分たちの目指しているバレーを実現すること。目標としている数値を達成すること」としか答えない。それができれば勝つことができるだろうし、できなければ負ける。非常にシンプルな考えだ。

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